昼食に、何を食べるか。
どちらの服を、買うか。
そんな、些細なことすら、なかなか、決められない。
あれこれ迷っているうちに、時間ばかりが、過ぎていく。
そして、ようやく決めた後も、「あっちのほうが、よかったかも」と、引きずる。
「何をするにも、優柔不断で、決められない」
──そう思って、このページを開いたかもしれない。
世の中には、決断力を高める方法が、あふれている。
だが、「直感で決めろ」「即決しろ」と言われても、できなかったはずだ。
それは、あなたの決断力が、低いからでは、ない。
決められない本当の原因は、どこかにある「最善の答え」を、探し求めすぎていることだからだ。
ここから、私、佐藤健一が、決断力を鍛えるのではなく、迷いを生む原因を引き算して、すっと決められるようになる方法を、開示する。
優柔不断は、あなたの決断力が低いからではない
決められない自分を、多くの人は、こう責める。
「自分は、優柔不断で、決断力がない」と。
だが、決められない原因は、決断力という能力の、あるなしでは、ない。
本当の原因は、決めるときに、あなたが、何を求めているかにある。
決められない人は、決めるとき、こう考えている。
「どれが、いちばん正しい選択だろうか」「失敗しない、最善の答えは、どれだろうか」と。
つまり、たくさんの選択肢の中から、たった一つの「最善の答え」を、見つけ出そうとしている。
だから、慎重になりすぎて、選べなくなる。
決められないのは、決断力が足りないからではなく、最善の答えを、求めすぎているからだ。
最善を求めるほど、「これで本当にいいのか」という迷いが、強くなる。
そして、選んだ後も、「もっと良い選択が、あったのでは」と、後悔する。
だから、やるべきことは、決断力を鍛えることではなく、その「最善を求める気持ち」のほうを、引き算することだ。
▼ 今すぐ、できる確認
□ 最近、なかなか決められなかったことを、一つ思い出す
□ そのとき「いちばん良い答えはどれか」と、最善を探していなかったかを、確かめる
たいていは、完璧な正解を、探そうとしていたはずだ。
あなたは「正解の選択肢が、どこかにある」と思い込んでいる
決められない人の心の奥には、一つの、強い思い込みがある。
それは、「どこかに、完璧な正解の選択肢が、あるはずだ」という思い込みだ。
選ぶ前から、正しい答えが、決まっている。
自分は、それを、間違えずに、選び当てなければならない。
そう信じているから、正解を、探し続けて、決められなくなる。
だが、ここで、知っておいてほしい。
ほとんどの選択に、最初から決まった正解など、ない。
たとえば、どの店で、食事をするか。
選ぶ前は、どの店が正解か、誰にも、わからない。
だが、どの店を選んでも、そこで楽しく過ごせば、その選択は、正解になる。
つまり、正解は、選ぶ前に、どこかにあるものではない。選んだ後に、自分の行動で、正解にしていくものだ。
正解が、最初からあると思うから、それを探して、決められない。
だが、正解は選んだ後に作るものだと知れば、どれを選んでも、いいのだと、わかる。
そうすれば、迷いは、ぐっと、軽くなる。
▼ 今すぐ、できる問い直し
□ 今、迷っていることを、一つ思い浮かべる
□ その選択に「選ぶ前から決まった正解」が、本当にあるのかを、考える
たいていは、選んだ後に、自分で正解にしていくものだ。
優柔不断を引き算する、三つの方法
ここから、迷いを生む原因を引き算して、すっと決められるようになるために、私が実際にやっている、三つの方法を、開示する。
何でも、適当に決める話では、ない。
最善を求める気持ちを、手放すための、具体的な方法だ。
一、「どちらでもいい選択」と「重要な選択」を分け、前者は即決する
毎日の選択の、ほとんどは、どちらを選んでも、大して変わらない、小さなことだ。
昼食の店も、着る服も、後の人生に、大きな影響は、与えない。
だから、こうした「どちらでもいい選択」は、迷わず、即決する。
迷う時間が、もったいないからだ。
迷う力は、本当に重要な選択のために、取っておく。
二、「最善」ではなく「十分に良い」で、決める
百点の最善を求めると、決められない。
だから私は、「これで、十分に良い」と思えたら、そこで、決める。
満点の選択を、探すのを、やめる。
「合格点なら、これでいい」と、決めてしまう。
十分に良いもので決めれば、選択は、驚くほど、速くなる。
三、決めた後は、選ばなかった方を、振り返らない
決めた後に、「あっちのほうが、よかったかも」と振り返ると、苦しくなる。
だが、選ばなかった方が、本当に良かったかどうかは、永遠に、わからない。
だから、一度決めたら、選ばなかった方は、もう、振り返らない。
そして、選んだ方を、正解にするために、行動する。
振り返るのをやめるだけで、決断の後の、後悔が、消える。
▼ 今日、できる実践
□ ① 「どちらでもいい選択」は、迷わず、即決する
□ ② 「最善」ではなく「十分に良い」で、決める
□ ③ 決めた後は、選ばなかった方を、振り返らない
決めることは、正解を当てることではない。選んだ方を、正解にしていくことだ
ここで、誤解を、解いておきたい。
優柔不断を引き算する、と聞くと、こう思うかもしれない。
「何も考えず、適当に、いいかげんに決めろ、ということか」と。
違う。まったく、逆だ。
この媒体で繰り返し伝えてきたことを、もう一度、書く。
引き算とは、考えるのを、放棄することでは、ない。優柔不断を引き算するとは、どこかにある最善の正解を探し求める気持ちと、決めた後の後悔を、手放すことだ。
人生を左右するような、本当に重要な決断を、じっくり考えること。
これは、大切だ。やめる必要は、ない。
重要な選択にこそ、迷う力を、しっかり使えばいい。
引き算するのは、そこではない。
削るのは、どちらでもいい小さなことにまで、完璧な正解を求めて、迷い続ける、その気持ちだ。
そして、決めることの意味を、捉え直す。
決めることは、最初から決まっている正解を、間違えずに当てることでは、ない。
自分が選んだ方を、その後の行動で、正解にしていくことだ。
最善を当てようとする気持ちを引き算するからこそ、あなたは、すっと決めて、前に進めるようになる。
▼ 今、できる問い直し
□ 自分が迷っていることを「重要な選択」と「どちらでもいい選択」に、分ける
□ どちらでもいい選択にまで、最善を求めて、迷っていないかを、確かめる
結論:正解を選ぶのではない。選んだ後の行動で、正解にしていくのだ
最後に、ひとつ、覚えておいてほしい。
あなたが決められないのは、決断力のない人間だからでは、ない。
どこかにあるはずの、完璧な正解を、探し求めているからだ。だが、正解は、選ぶ前にあるのではなく、選んだ後の行動で、作っていくものだ。
- 優柔不断は、決断力の不足ではなく、最善を求めすぎているからだ
- ほとんどの選択に、選ぶ前から決まった正解はない
- 決めることは、正解を当てることではなく、選んだ方を正解にしていくことだ
あなたに必要なのは、優れた決断力でも、迷わない強さでも、ない。
ただ、最善を探すのをやめて、十分に良いもので決め、選んだ方を正解にしていくことだ。
──最後に、ひとつだけ、約束してほしい。
今、なかなか決められずに、迷っていることを、一つだけ、思い浮かべてほしい。
そして、最善を探すのをやめて、「十分に良い」と思える方を、一つ、決めてほしい。
「正解を当てるのではない。選んだ方を、これから正解にしていく」
そう、心の中でつぶやいて、迷っていたことを、一つ、決めてほしい。
最善を探すのをやめて決めたその一つが、正解を探し求めて立ち止まり続けてきたあなたを、ようやく、前へと進ませてくれる。
どこかにあるはずの正解を探して、いつまでも決められず、立ち止まり続ける時代は、もう、終わりだ。


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